予兆

※注意※

 

この話は 交通死亡事故の話です。

途中 気分を害する文章が含まれます。

苦手な方は ご遠慮下さい。

読まれた後に 不満をコメントされてもスルー致しますので ご了承下さい。

 

 

 

 

 

この話は未だ犯人が捕まっていない 未解決の交通死亡事故の話です。

 

被害者は 私とも面識のある とある土木関係の仕事をしていた 人夫さんの一人です。

 

 

それは 私の予兆から始まりました。

 

ある日 建設会社の社長さんと話をしていた時 その被害者となるKさんが 社長さんに借りていた道具を返しに訪れました。

 

暫く 私達と世間話をした Kさん(♂)は同居していたIさん(♂ Kさんと同じ人夫さん )と食料の買い出しに行く約束があるからと言って 帰宅する為バイク(原付)に跨がると 見送りに出た私と社長さんに会釈をして帰って行きました。

 

その後ろ姿を見てて 何と無く嫌な 本当に心臓がドクンッと大きく脈を打つ感じで とても不安になった気持ちが合わさって 表現しがたい感情になった時 「ああ……もうKさんには 会えない。」という気持ちに成りました。

 

私が『死の予兆』を感じた時 約一週間以内に何かが起こる事が分かっていたので 後日 Kさんには伝えていました。

「成るべく 夜間の外出は控える様にと……。」

 

その間 二度ほど Kさんに合いましたが 私の忠告も虚しく Kさんは他の職場の仲が良かった人夫さん達と飲みに出掛けてしまいました。

 

その日の深夜 Kさんは 還らぬ人となりました。

 

Kさんが事故に遭った場所は メインの道路から1本奥に入った 裏道でした。

 

この裏道は 飲み屋街で飲んだ人達が 飲酒運転をして 行き来する事で有名な通りでした。

Kさんは お酒に呑まれる方なので かなり飲んでいたのだろうと思います。( Kさんは徒歩 車の免許を持っていない。 )

 

私が訃報を耳にしたのは 早朝 5時のラジオのニュースでした。

名前を聴いて驚きました。新聞を取りに行き 玄関先でバサバサとページを捲り 地域の事故の所を見ると やはり Kさんの名前が載っていました。

 

アチコチ連絡を入れたかったのですが 早朝という事もあり ご家族の方にも迷惑だろうと その時は 思い止まりました。

 

その日は 朝からバタバタして アチコチ電話をしたり 掛かってきたりで 落ち着けず 気が張り詰めていました。

 

状況を聞こうにも 家族でも何でもない 私が警察署に行っても 教えて貰えるはずもなく……

事故の知らせを受けた 同居するIさんに話を聞けたのは 事故から二日経った後でした。

 

警察署でKさんの遺体を確認したそうですが その姿は 酷いものだったと…涙ながらに話す Iさんを見てて 此方も涙が溢れ 不甲斐ない自分を責めました。もっと別な方法は無かったのかと…。

 

警察の見解はこうでした。

 

飲み屋から帰宅途中 街灯の無い裏道を横断中 右側より走行して来た車に跳ねられ 前方に身体が飛んで 中央線辺りに倒れたKさんの頭が 跳ねた車の車線にあり そのまま乗り上げた…。というものでした。

 

一度だけなら助かったかも知れない。

その時に 停まってくれていれば 次は起きなかったはず なのに その車は 二度もKさんの頭を踏みつけて 逃げた。

 

暗い道。深夜。目撃者 0。防犯カメラ 無し。

 

最悪の状況。

 

道路にブレーキの痕跡無し。車の速度 およそ 50~60Km。

 

話を聞いた後 私が視たモノは Iさんが語ったものより 遥かに……。

事故現場に 立ち 地面に手を置く。真実を知っている地面に…。そして 知った。

 

警察の捜査 見解と食い違う点……。

 

 

 

それを知ったのは その夜。

 

私は Kさんが亡くなった道路に立っていました。

暗い夜道。街灯も無い。人通りも無い寂しい道。両脇に立つのは 民家では無く 営業を終えた 会社や店舗。

 

すると 右側から光が差す。車が走って来ていた。

Kさんは まだ ビルと店舗の間をフラフラと歩いている。

車は 通過して行った。

Kさんが道路を横断し始める。

左側から光が差す……まさか…?! 光が私の目前に迫ってくる…。

 

私をすり抜けて車は Kさんを跳ねた。

一度 止まった 車は まだ 息があった Kさんの頭を……。故意だった。

 

車は 右側からじゃなく 左側からだった。

しかも 一度 止まって 確認してた。

 

余りの衝撃に 目を醒ました後も 身体の震えが止まらず 息苦しくもあった。

全身の毛が逆立つ感覚に自分の震えが 悲しさからでは無く 怒りだと感じた。

 

ずさんな捜査 見解。初動捜査でのミス。

 

みんなが感じていた。

 

Iさんも事故があった数日後 私と同じ様に 左側からの車の走行を夢で見ていた。

 

そして………

 

私達の間で 浮かび上がった 犯人。

そう推理して 疑う人は誰一人として居なかった。

 

嘆願書を出した。

もう一度 捜査をやり直して欲しいと…。

皆の思いも一緒に 犯人であろう人物の事も情報として 一緒に 県警に出しました。

 

 

地元の警察が動いている……と いう事は有りませんでした。

 

私達が犯人だと 睨んだ人も あの事故が起こる前まで 乗っていた車を( 多分 )処分して この街から 消えました。

 

今では 行方を知る人もいません。

 

 

 

 

 

信じたい けど……警察は やっぱり信用出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kさんは まだ……あの場所に………佇んでいます。

 

 

お骨はKさんの実家に帰ったのに…。

気持ちだけが あの 事故現場に 遺され…度々「 血塗れの男性を見た ‼」とか「 男性が路上に倒れているのを見た !?」という心霊現象が後を絶ちません…。

 

Kさんを見たという目撃者は 数十年経った今でも 消える事はありません。

 

 

 

 

Kさんは…まだ…あの場所に…項垂れて佇んでいます。

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