手紙

長くてゴメン去年の暮れ、会社に1通の手紙が着た。編集プロダクションに勤めている俺への、名指しの手紙だった。中を読むと自分のエッセイを読んで添削して欲しい事、そして執筆指導をして欲しい事の2点が主な内容だった。奥付(本の最後の出版社や発行者、編集者などの名前が載ってる部分)で名前でも見たんだろうかと思いながらも、初めての事態に少々不信感を抱きながら返信。持ち込んでくれれば読むが、その後も個別に指導を続けるのは無理である事をしたためた。その翌日、宅配便の担当者から宛先に該当する人がいないとの電話を受けた。その言い回しに若干違和感を覚え、詳しく聞いてみると、その宛先は北関東にある刑務所だった。同封されていた返信用封筒に記されていた住所をそのまま書いたのだが、意外な展開に戸惑い差出人の名前で検索すると傷害事件で逮捕された男の名前だった。収容された場所がそこであることは、ネットで調べた限り確かな様だったが、既に出所している人物だったため、誰かの嫌がらせの線をまず疑った。

 

 

 

 

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