捨てられた人形

 

 

一人娘のユミは両親の愛情たっぷりに育てられました。
赤いリボンがとてもお気に入りの女の子でした。

ある日、ユミはごみ捨て場にあった汚い人形を見つけました。
なぜかその人形にひかれ、家にもって帰ることにしました。
ユミは人形をキレイに洗い、黄色のリボンをつけてあげました。
ユミはその人形といつも一緒に遊んでいました。

人形をひろってから二週間がたったころ、ユミはなにかにとりつかれたように
ブツブツいいながら、部屋のすみっこで
人形と遊ぶようになりました。
ユミのようすが日に日におかしくなって行くのを、心配した両親が人形をとりあげようとすると、ユミはすごく怒ります。
両親は、もうしばらくユミのようすを見ることにしました。

人形をひろってから一ヶ月たったころ、
ユミは人形で遊ばなくなり、いつもの元気なユミにもどりました。
そのようすを見て両親は安心しました。
「ママ。赤いリボンはもういらないわ。
黄色のリボンにして」とユミがいいまし
だ。
「あと、この人形ももういらないわ!」と。
ユミはごみ捨て場にをもっていき
「あなたは今まで両親から愛情をいっぱいもらったから、もういらないでしょ。
こんどは私がこの家の子どもになって愛情をもらうわ。」とつぶやきました。
一瞬ユミの顔があの人形のように見えました。

 

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